今回は三菱電機エアコンの警報7101の警報が出たときの調査事例を紹介したいと思います。
7101の警報は何なのか
まずは7101の警報が何なのかを見ていきたいと思います。
7101の警報は能力コード異常と言う警報になります。
例えば空調機がP160の空調機だとします。
その際にプリント基板上のディープスイッチは、P160に設定する必要があります。
しかしこのプリント基板がP 140やP120など違う型式として認識している場合は能力コード異常の警報が発生します。
調査方法
設定の確認
まず、調査方法としては新規取り付けの際に出た場合などは、出荷時の間違いがある可能性があるので、プリント基板上のディープスイッチが該当の型式の空調機の位置になっているかを確認します。
このどの空調機かと言うのは電装部などについている盤図などに書かれているパターンや、据え付け要領書等に書いているパターンが多いです。
もし書かれていない場合はメーカーに問い合わせてみると良いかと思います。
設定方法としたディープスイッチのオン・オフスイッチをボールペンなどで適正の位置にします。
次回のためにもオンにしたところは赤マッキーなどで色をつけておくと次回以降便利なのかなと思います。
通常運転時に警報が出た場合も、まずは同様にプリント基板上のディープスイッチを見ていくと良いかと思います。
室内機・室外機どちらを見れば良いかは、リモコン上にアドレス設定や発生元が出ている場合はそちらの機種を見てみると良いかと思います。
もし書かれていない場合は室内機・室外機両方見てみると良いのかなと思います。
今回の事例ではディープスイッチはしっかりとその機種の型式になっていました。
大きな振動などがあると、ディープスイッチが動く可能性があるので、この辺はしっかりと見ておくと良いかと思います。
ブレーカーリセット
次にノイズなどで出ている可能性もあるので、リセットを行ってみたいと思います。
リセットは、まずはリモコンに出ている警報をリセットボタンを押してリセットを行います。
リセット方法は各リモコンによって変わってくるので、リモコンの取説を参照してみると良いかと思います。
リセット後は室内機・室外機のブレーカーをオフにします。
ルームエアコンの場合はコンセントを抜くと良いかと思います。
ここでポイントとしてはブレーカーをオフにしてから10分以上放置することが重要です。
コンデンサなどの蓄電圧を全て解放してからブレーカーを投入しないと再度警報が出ることがあるので、この点には注意が必要です。
10分以上放置し完全に放電したらブレーカーを室内機、室外機の順で投入してください。
こちらも入れる順番を間違うと警報が出る可能性があるようです。
ブレーカーのリセットが終わったら空調機を運転してください。
これで長期間運転されれば外部ノイズによる警報だと思われます。
しかしこれでも治らなかった場合はプリント基板が怪しいですので、発生元に書いている箇所のプリント基板を交換してみると良いかと思います。
プリント基板は制御基板を交換してください。
交換すると大概の場合は治るかと思います。
もし治らない場合は、他の基板やリモコンなどの可能性も高いですが、メーカー調査を依頼してみてもいいのかなと思います。
まとめ
7101能力コード異常は基板上に設定した機種と該当機種の違いによって発生する警報です。
それを理解していくと、まず怪しいのは基板上の設定が間違っている。
次に外部ノイズ、プリント基板と分かってくるかと思います。
調査をする際は、このようにこの警報がどのようにして発生するか、そのような点を考えていくと調査に役立つので、ぜひ考えて調査を行ってみてください。