今回はパッケージエアコンなどの大型のエアコンで空調機の停止を行ったが、送風機が回り続けていたときの事象を紹介したいと思います。
何が悪かったのか
今回の事例では送風機用の電池接触器の不良でした。
調査の経緯
調査の経緯としては現場についたときに室外機などは回っておらず、室内送風機のみ待回っているような状況でした。
そのため、室内機の電装部を開けて見ると、送風機用の電磁接触器がONの状況でした。
送風機用の電磁接触器が入っていると言う事は、接点が溶着しているかコイルに電圧がかかっているかのパターンになります。
このような場合はコイルの電圧を測ってみると良いです。
コイルの電圧を測ってみて、電圧がかかっている場合は、何らかの制御系統が壊れており、電圧がかかっている状態です。
このような場合は電気配線図などを見ていき、どのような時にコイルに電圧がかかるのかを調べ、その要因をつぶしていくと良いかと思います。
今回の事例ではコイルに電圧が乗っておらず、接点の溶着が考えられました。
そのため、ブレーカーを一度落としてみましたが、マグネットは入ったままででした。
電磁接触器のカバーを外してみると、接点がガタガタになっておりくっついているような状況でした。
対策
今回の事例では接点が入ったり切れたりして経年劣化しているのが原因でした。
そのため点検などを依頼している場合は、マグネットの接点等は確実に見てもらい、ガタガタになっている場合は早めの交換を行うと今回のような事例を防げるかと思います。
この事例の場合は下手すると火災などにもつながるため、確実に行ってもらうのが良いかと思います。
まとめ
送風機が回りっぱなしになっているような状況はあまり良い状況ではないです。
電磁接触器を使っている場合などは、接点などを確認するのが大切になってきます。
接点にガタガタなどの劣化がある場合は早めに交換をすると良いかと思います。