今回はダイキン製エアコンでL1と言う警報が出たときの調査事例を紹介したいと思います。
L1の警報は何なのか
まずはダイキンのL1の警報が何のエラーなのかを書いていきたいと思います。
L1のエラーはインバーター基板の異常と言う警報内容となります。
L1の想定原因
①インバーター基盤の不良
②圧縮機の不良
③室外ファンモーターの不良
④室外ファンモーター用インバーター基盤の不良
今回行った調査法
今回はまず空調機の運転をしてみました。
室外機は運転されていましたが、室外機の中を開けてみると、室外ファンモーターは運転していましたが圧縮機は運転されていないような状況でした。
このことから推定されるのは圧縮機の不良かインバーター基盤の不良が想定されます。
一度空調機を停止し、圧縮機のメガ測定を行ってみました。
圧縮機のメガとしては100メガΩ以上と正常の範囲内です。
そのようになってくると、1度インバーター基盤を交換してみると良いのかなと思います。
今回はインバータ基盤を交換することで、正常運転することができました。
注意点としてはインバーター基板に直流のファンモーターがついている場合は、ファンモーターも一緒に交換してみたほうがいいのかなと思います。
室外ファンモーターが運転されていない場合は、室外ファンモーターの影響で基板を壊している可能性もあるので、インバータ基板だけ交換すると再度インバータ基板が壊れ、泥沼にはまる可能性が高いです。
そのため、室外ファンモーターが運転していなかったり、直流モーターの場合は一度、室外ファンモーターとインバータ基板の、両方を交換してみたほうがいいのかなと私は思います。
L1の調査のポイント
L1の調査のポイントとしてはインバーター基板系統ですので、一度運転できるのであれば運転をしてみてどのような運転状況になるのかを見てみると良いのかなと思います。
また圧縮機や室外ファンモーターのメガ測定をしてみて、メガ不良を起こしているのであれば、メガ不良を起こしている機器の交換も必要なのかなと思います。
この警報の場合は大概インバーター基板を交換すると治るのかなと思います。
今回の事例の場合は私の想定ですが、インバータ基板内のパワトラモジュールがダメになっていて、圧縮機が運転していなかったのかなと思います。
ダイキンのコンタクトセンターに電話すると、パワトラモジュール等の調査方法なども教えてもらえるかと思いますが、意外と時間もかかるのでまずインバータ基板を交換してみてもいいのかなと思います。
圧縮機が不良の可能性もありますが、交換となってくると時間もお金も労力もかかるので、一度インバータ基板を交換して、だめな場合は圧縮機の交換まで想定していくといいのかなと思います