近年、地震や台風など大災害が多いかと思われます。
そんな時に停電などが発生すると、日常生活が困難になるために対策として発電機を購入したいと思われる方もいるかと思います。
今回はそのような疑問の候補としてガス発電機のエネポ(EU9iGB)の使用感などを書いてみたので参考になればと思います。
エネポとは
エネポはHONDAが発売しているガス発電機のことです。
ガス発電機ですので、燃料としてはカセットコンロで使用するガスボンベを使用します。
そのため備蓄などにも優れているので災害対策としてはいいのかなと思います。
エネポのメリット
エネポのメリットとしては、基本的にはガス発電機のメリットと似たような形になります。
①カセットボンベの備蓄が効く
②メンテナンス性が良い。
カセットボンベの備蓄が効く
まずはカセットボンベの備蓄が効くと言う点です。
燃料がカセットボンベですので気軽に家の中に保管することができます。
ガソリンだと半年程ですが、カセットボンベガスであれば7年間など長期間保存することができます。
災害の際に使えなくなってる可能性もガソリンの場合はありますが、カセットボンベの場合はそのような心配をする必要はないのかなと思います。
またホームセンターなどで気軽に購入出来る点は大きいのかなと思います。
ガソリン式の場合は、携行缶などが必要になったりするので、大変なのかなと思います。
②メンテナンスが良いと言う点
ガソリン式の場合は、使用後、発電機の中に溜まってるガソリンを抜く必要があります。
またガソリンを使用しているため部品の交換なども発生する可能性が高くなります。
その反面ガスの場合は、使用後燃料を抜く必要もないです。
※(発電機の中に残っているガスは運転することで消費できます)
エンジンオイルを除いては特にメンテナンスする必要もないので、発電機初心者の方にもお勧めなのかなと思います。
エネボのデメリット
①動作時間が短い
②低温の時は使用することができない。
③重量が重い。
④騒音が出る。
①動作時間が短い
まず動作時間が短いと言う点です。
エネポの場合はガスボンベを2本使用し、定負荷の場合は約1時間ほど運転することができます。
この1時間がガソリンと比べると大きく短いです。
しかし燃料がなくなったら入れ変えれば良いので、そこまで気にならないのかなと思います。
しかし災害が長期化になってくると、ゴミが溜まってきたりなどの点もあります。
低温の時は使用することができない
エネポの場合は最低温度が決まっています。
これは燃料として使用しているカセットボンベによるからです。
冬場の災害ではあまり活躍できないと思った方が良いのかなと思います。
夏場などであればこのような心配は無いので、台風などに備えたい方はそこまで心配しなくてもいいのかと思います。
ただ、冬場に来る地震など、そのような心配をされている方は気にした方がいいのかなと思います。
重量が重い
次に重量が重い点です。
ガソリン式の発電機と比べると重量が重いのかなと思います。
しかしエネポの場合はキャリーバックのように車輪がついていたり、持ち手を変えることで引いたりすることができます。
持ち手を出した状態です。
このように持ち手が変わるため持ち運びは楽にできます。
そのため基本的には段差のみ重量がかかり、運搬は重量がかからないと思うので、その点は良いのかなと思います。
持ち手を元に戻すときは写真赤丸のハンドルロックを解除すると簡単に戻せます。
騒音が大きい
次に騒音が大きいと言う点です。
これはガソリン式発電機でも同じことですが、発電機ですので騒音が発生します。
ただ私の体感としては思ったほど大きな音ではなかったというのが私の感想です。
※他のガソリン式の音とかも知っているので知らない人からしたらうるさいようです。
無負荷運転時での騒音を測定しました。
平均68.6dBとの計測結果になりました。
ガソリン式よりは静かなのかなと印象ですが音自体はうるさいと言う結果です。
ちなみにエアコンを接続しましたが大きく数字が上がるという結果にはなりませんでした。
(低負荷での運転だったのかも知れないです。)
エネポからの至近距離にて測定をしています。
次に家の中で測定をしてみました。
平均53.6dBという結果でした。
玄関等を閉めての結果ですが音は大分静かになりました。
このレベルであれば使用できそうです。
iPhoneアプリにて測定をしています。
校正など行なっていないため、誤差がある可能性が高いです。
エネポの運転方法
それではエネポの運転方法を紹介していきたいと思います。
エンジンオイルを補充する
まず購入してからすることと言うのは、エネポはエンジンオイルが入っていないためエンジンオイルを補充する必要があります。
エンジンオイルの補充方法は下記のようになります。
まずはメンテナンスカバーを開けていきます。
メンテナンスカバーは真ん中の+ネジを緩めると開けることができます。
メンテナンススペースに簡単にアクセスできるのはメリットが高いのかなと思います。
メンテナンスカバーを開けたらこのような状況になります。
ドライバーでさしているキャップのところがエンジンオイルを補充する場所になります。
ここのキャップを反時計回しに回すと外すことができます。
この中にエンジンオイル入れていきます。
しかし、エンジンオイルを注ぐところまでの距離が遠いため、このようなエンジンオイルを補充する容器があると便利なのかなと思います。
また注ぎ口が狭いため、先端が細いタイプを購入すると良いのかなと思います。
私はそこに気づかずに通常のサイズを買ってしまったため少し大変でしたが、押さえつけることで特に漏れる事はなく補充することができました。
それでは補充容器にエンジンオイルを入れていきます。
エンジンオイルは画像で示すエンジンオイルが推奨されています。
このエンジンオイルですが、私の地域ではなかなか売っておらずスクーター用のエンジンオイルも基準になっていたので、メーカーに確認したところ使用できますが、スクーター用ですので推奨はされていないと言う回答になりました。
売っているのであれば推奨されているオイルが良いのかなと思います。
ただどうしても持っていない場合は推奨ではないですが、使えない事はないと言うことでしたので、自己責任にて使用をお願いします。
エンジンオイルをオイル補充容器に0.25リットル入れます。
その後先程のエンジンオイル入口よりエンジンオイルを補充します。
ライトなどがあると便利ですが、エンジンオイルが基準の位置まで来ているか確認をします。
基準まで来てることを確認後、先程のキャップを時計回しのほうに回して締め付けます。
もしオイルが漏れている場合は、ウエスなどで拭き取ってください。
使用する周波数に応じてドライバーで指している箇所を指定の通りにしてください。
その後メンテナンスカバーを閉めますこれにて運転前準備は完了です。
カセットボンベをセットする
次に燃料となるカセットボンベをセットします。
カセットボンベはTOHOの純正ボンベを使用して下さい。
カセットボンベのキャップを取り外します。
発電機上カバーを開けてカセットボンベをセットします。
カセットボンベの方向は画像のように切り口を下のほうにしてセットします。
セット後軽く時計方向に回してみてボンベが動かないことを確認してください。
動く場合はうまくセット出来ていませんので付け直してください。
その後、レバーを固定位置にします。
運転動作
その後運転停止スイッチを運転のほうに回します。
そのため、エネポを屋外に運搬します。
屋外に運搬すると運転出来ます。
レバーの方を軽く引っ張ると紐が出てきます。
軽く溜まるところまで引っ張った後は思いっきり引っ張ることで運転をすることができます。
はじめはなかなか運転できませんが、何回か引っ張ることで運転がかかります。
運転がかかったら使用する負荷に応じてエコスロットルを入り切りにします。
電動機など出力が変動するものはOFFにしておくと良いようです。
また200wなど低出力の場合はONにして運転すると燃費が良かったり、騒音が小さかったりするので、低負荷の場合はそちらを使用すると良いかと思います。
1分ほど暖気運転を行った後にコンセントなどを差し込んで機器が正常に動作するかを確認します。
エネポの停止方法
エネポの停止方法は簡単です。
先ほど運転にしたスイッチを停止にするのみです。
これにて運転処理は終了となります。
エネポの後処置
使用後のエネポの後処置としては使用していたガスボンベを外します。
外し方は固定レバーを解除にした後、取り外しが出来ます。
運転時間としては1 、2分ほどかと思われます。
※残留ガスが無くなると自然と止まります。
後はエネポが冷えるのを待ってから保管すると良いかと思います。
まとめ
エネポはデザイン性も良く、室内に置いていても特に目立たないのかなと思います。
騒音に関してもガソリン式と比べると、私の体感としては小さいのかなと思います。
しかし普段から発電機を目にしない方からしたら、うるさいと言う感想になります。
個人差があるのかなと思います。
また燃料もカセットボンベと言う点で備蓄にも優れており、災害には活躍できるのかなと思います。
また私個人としては運転時間が1時間と短いですので、ポータブル電源などそのような機器と組み合わせることで災害を乗り切ることができればなと思います。
低負荷の場合は、エコ運転でも2時間程しか運転できないため燃費が悪いです。
その点ポータブル電源と組み合わせることで低負荷の場合はポータブル電源を使用し、エアコン等高負荷のものをエネポ等発電機で運転すると、いいのかなと思います。
災害時に大活躍できる可能性が高いので、ぜひ災害対策を検討している方は購入をしてみると良いのかなと思います。