今回は、ダイキンの空調機においてE7と言う警報が出たときの調査事例を紹介したいと思います。
E7の警報とは
まずはE7の警報とは何なのかを書いていきたいと思います。
E 7の警報は室外ファンモータ異常と言う警報になります。
実際の調査方向
実際の調査方法を書いていきたいと思います。
まずは室内機と室外機のブレーカーをオフにし、数分置いてからブレーカーをオンにします。
その後運転を行い運転ができるのであればノイズなどで故障してる可能性があります。
警報が出る場合は次の手順に行きます。
空調機を実際に運転してみる
次は実際に空調機を運転してみたいと思います。
夏場であれば、冷房の試運転などで、冬場であれば暖房の試運転にて空調機を強制的に運転させます。
その時に室外ファンモーターの動きを見ていると良いかと思います。
No.1室外ファンモーターが回っていて、No.2室外ファンモーターが回らない場合は、No.2室外ファンモーターが悪い可能性があります。
※サーモ発停の可能性も有ります。
反対にNo.1室外ファンモーターが回らない場合はNo.1室外ファンモーターが悪いと言うことになります。
両方共、回らない場合などは室外モーターのコネクタがつながっている基板(主にインバータ基板)が悪いことになります。
可能性として低いですが、配線等が断線してる可能性もあるので、その辺も確認してみると良いかと思います。
室外ファンモーターとプリント基板の交換
E7の警報の場合、室外ファンモーターだけであれば比較的少額で済みますが、基板等が不良になっている場合は、基板の交換と同時に室外ファンモーターも一緒に交換した方が良いです。
理由としては室外ファンモーターから異常電圧等が基板にかかり、基板が故障している可能性もあるからです。
このような場合基板を交換しても再度室外ファンモーターからの異常電圧で基板を再度壊してしまう可能性が高いです。
そのため、プリント基板等が悪い場合は室外ファンモーターなども同時に交換すると良いです。
まとめ
今回の例ではNo.2室外ファンモーターが反応無かった為、No.2室外ファンモーターの交換のみで済みました。
ただ、サーバー室など空調機が長期間止まると大変なところはプリント基板と室外ファンモーターの両方を持っていき、室外ファンモーターを一度交換して直るようであれば良いです。
警報が消えない場合は、プリント基板も交換してみる。
このようにするのがいいのかなと思います。
機材等がない場合は、お客様に両方交換する指示を説明しておくと良いのかなと思います。
プリント基板と室外ファンモーターを交換することが多いですので、比較的楽な警報の1つなのかなと思います。