今回は昔ながらの大きな空調機で運転を行いましたが、運転後すぐに圧縮機が停止してしまうと言う事象を調査したときの出来事を記事にしてみました。
事象
事象としては空調機運転の際に空調機の様子を見ていると、圧縮機が起動してすぐに停止する、その後また再度運転を行うが、圧縮機はすぐに停止したしてしまうと言う事象でした。
故障などは特に発生していないため、やっかいな状況でした。
不良の原因
まず結論から書くと不良の原因としては、圧縮機は起動方式がスターデルタ方式での起動方式でした。
そのため原因としてはスターデルタ起動の切替タイマーの不良と言う結果でした。
スターデルタ起動とは
電動機のスターデルタ(Y-Δ)始動方式とは、電動機の始動電流を制限する最も簡単な減電圧始動法です。
https://www.denkoh.com/what_s/a03/a03a
始動時だけ電動機の固定子巻線を、スター(Y)結線とし、各相に電源電圧(定格電圧)の1/√3を印加し、電動機が加速し、
始動電流が減少した後、素早くデルタ(Δ)結線に切り替えて、直接電源電圧を印加して運転に入る方式をいいます。
簡単に書くと大きな空調機などで始動電流などが大きい負荷などに用いられます。
スター結線とデルタ結線を切り替えることで、始動電流を抑えられるため、大型の機種には多く採用されています。
圧縮機以外にも送風機などの電動機等にも多くあるので、これらの運転しないと言う事象にも活用できるのかなと思います。
調査方法
調査方法としてはタイマーなどにランプがある場合はそれらを見ていくと言うやりかたになります。
それらが点灯していてしっかりと働いているか、また電圧や試験用の端子があれば確認を行なったりします。
1番お手軽なのは良品があれば、交換してみるのが1番お手軽なのかなと思います。
まとめ
今回の事例は圧縮機がスターデルタ起動など、そのような情報などを前もって知っていると比較的わかりやすい事例だったのかなと思います。
またタイマーだけですので、修理費用も安く済みます。
これら事象は先程も書きましたが、送風機やポンプ、電動機等にもスターデルタ方式は使われているので、これらが起動するがすぐに、止まるなどそれらの調査にも役立つと思うので、ぜひこの経験を記事にしたので参考に調査などを行ってみてください